「銀行」は「お金」を持ってない!信用創造とレバレッジについて【第3夜】
第1夜では、
「経済」「お金」「体」「血液」「循環」「景気」
などのキーワードについて記事にしました。
第2夜では、
この「経済」「お金」「循環」「景気」を
コントロールする役割についての記事です。
この2つの記事は、
ブログで提唱するFXの仕組みの構築の
基礎知識となります。
そして【第3夜】では、FXの最大のメリット、
「レバレッジ」について少し触れてみたいと思います。
この「レバレッジ」については、
沢山の記事や捉え方があり、
特にFXでは「レバレッジ何%」とか、
「テコの原理」とか、理解しにくい説明で
話される事も良くあります。
現在のFX参加者でも、
レバレッジについての解釈は、
人それぞれで、説明も100人いれば100通り
あるのでは無いかと思うほどです。
このブログでは、FXの仕組みの構築を
テーマにしていますので、
仕組みに焦点をあてて説明したいと思います。
先回の記事で、
「経済」「お金」「循環」「景気」を
コントロールする役割を持った所は、
「銀行」である。
といった、事を説明しました。
「レバレッジ」を説明する場合にも、
この「銀行」の仕組みに焦点をあてます。
自分が「レバレッジ」を利用する・・・と
考えると理解しずらいですが、
「銀行」の仕組みを知る事で
「レバレッジ」が分かります。
「銀行」はお金を持っていなかった!!
銀行はお金を持っていない???
少し考えると分かりますが、
例えば、○○銀行の預金者の全ての人が、
預金を引き出しに行けばどうなるでしょうか?
銀行の奥にある金庫に預金者分の紙幣が
保管されていると思われるでしょうか?
答えはNoです。
「銀行」はあなたが預けたお金を持っていません。
あなたが普段から預けていれば、
安全と思っていた「銀行」に、
あなたの預けたはずのお金が無いのです。
「銀行」にはお金が無い!
世界恐慌などの映像を見ると、
「銀行」に長蛇の列ができているのを見ます。
もし、「銀行」が預けてあるお金を
金庫に保管していれば、長蛇の列には
ならいでしょう。
お金が無い「銀行」と「レバレッジ」には、
密接な関係があります。
「銀行」はお金がある様に見せかけている
「銀行」にお金が無いのに、
「銀行」はどうやってお金を貸し付けているのでしょうか?
少し、難しい言葉が出てきます。
「支払準備率」
銀行法では、この「支払準備率」ということが
定められています。
ウィキペディアのリンクを貼っておきましょう。
記事によると
現在の日銀の銀行に対する法定準備率は0.05~1.3%であり、各銀行は日銀に預け入れた金額を準備率で除した額を個人や企業に貸し付けることが法的に許可されている。
具体的にみてみましょう。
準備率0.05%という事は、
例えば、銀行がAさんに100万円貸し付けるとすれば、
1,000,000円×0.05%(0.0005)=500円
「銀行」は500円の元手で、
100万円を貸し付ける事ができるという事になります。
これを「信用創造」と言います。
逆にも考えてみましょう。
例えばあなたが、銀行に100万円の預金をしたとします。
「銀行」はその100万円を元手に
誰かに融資する事ができます。
1,000,000円÷500円=2000
あなたの100万円を2000倍にして貸し付ける事ができる訳です。
100万円の2000倍という事は、
20億・・・
仮に準備率1%で設定しても、
100万円の1%は10,000円ですから、
あなたの100万円の預金で、
100倍の貸付が可能です。
100万円の100倍は、1億円になります。
「銀行」は、預金された金額に少しの利息を払い、
預金されたお金を何倍にも膨らまし、
(信用創造)
更に預金者に払う利息よりも
高い利息を付けて貸し出します。
銀行が資金を膨らます事を「信用創造」と言い、
FXでは「レバッジ」と言い換えられます。
FXのレバレッジについては、
自分で利用する際には、もう少し
深い知識が必要なので、また別の記事でかきます。
このブログでは、
「銀行の信用創造」と「FXのレバレッジ」に
置き換えて、「銀行」と同じ仕組みを
利用して収益を上げていく構造を
理解しながら構築しようという訳です。
FXでただ勝ちたいと思っている人は、
全く興味の無い内容かもしれませんが、
真剣に「不労所得」を形成したいのであれば、
大切な概念、知識ですので、
是非、理解して下さい。
「銀行」の準備率を調べてみると、
少し違った見え方がしてくるでしょう。
【第4夜】に続く